古家達成個展「Territory – 縄張り」 2022.12.13.tue-12.18.sun

古家達成個展
「Territory – 縄張り」
2022.12.13.tue-12.18.sun

コンセプト

この展示では自身の身の回りで起きる物事やものを表現している。

動物には縄張りがあり、食料や居場所を確保し熱を保つ防衛本能がある。
その中でも人は、土地や対人距離など縄張りの形はさまざまで生活環境の中に重なり合って存在している。
私は幼少期の頃から人と接する際、距離感の違いから起きる摩擦が気がかりになることが多々あった。
視覚的に認識することは出来ずそれぞれ縄張りの形は違うため探りながらコミュニケーションを取っている。
幼少期の頃、ものを作り、そのものを通じて他者とコミュニケーションをとっていた過去がある。
それは自身を守るためでもあり、縄張りを広げる行為でもあった。
現在、その行為は火から派生した熱で作品に組み込み、熱を伝達するツールとして塊を生み出している。
火と対峙する中で熱を感じ、時間の経過や距離感の重要性を憶えた。
火と対峙することは人と接する時と似てると感じ、それらは距離が遠い時、熱は感じないが近づくにつれ熱が伝わり感情が動く。
現在では人と対面しなくても他人の情報に触れる事ができ、身近に感じることが増えた。
SNSなどから、他者の情報が大量に自身の中に入れ替わり流れ込んでくる。
そんな目まぐるしく変化する時代の生存競争の中、心身がすりへらないよう熱を保ち、熱を再確認し、発していかなければならない。

古家達成 TASSEI FURUYA

1998年 大阪生まれ
2021年 大阪芸術大学/芸術学部/美術学科油画専攻

心体に記録されたものを足し引きし熱を組み込み塊を生み出す。
熱は外的にも内的にも伝わるエネルギー。
塊に熱を組み込むことでできた焦げ跡、土のような表情から視覚的に熱を心体に伝え、
熱を再確認できる伝達ツールを生み出している。
生命を支える熱のように自身の作品も身近なもので在りたい。

グループ展

  • 2020年12月 U-35展(ターナー色彩株式会社)
  • 2021年4月 BE AT TOKYOプロジェクト
  • 2021年7月 ART COCKTAIL 第4回公募展
  • 2021年9月 ARTdrops(Marco gallery主催)
  • 2021年10月 藤谷商店 (インテリアセレクトショップ)
  • 2022年9月 Any Kobe with Arts 2022
  • 2022年9月 ART COCKTAIL 第5回公募展

個展

  • 2021年12月 Bricolage Art Gallery 「記録と再生」
  • 2022年5月 ART COCKTAIL 第4回公募展 ギャラリー賞受賞記念「存在」

受賞歴

  • 2021年ART COCKTAIL 第4回公募展 ギャラリー賞・Vi-code賞

展示作品

展示風景

昨年の個展展示風景

個展概説

近いのか遠いのか。
温かいのか熱いのか。
どこにでも在る地面、人の歩みを感じさせる焦げ跡。
見えない距離を、可視化された熱で感じられる。

その存在感の強さに、物ではなく、人かのように錯覚させられる塊。まるで侵入物に警告を鳴らすような砂利の音。
手を伸ばす者、触れられる者、足だけ踏み入れる者、隣に立つことすら臆する者。
それはパーソナルスペースを再確認できる不思議なツール。

自分と自分以外が出会い、重なること。縄張りを侵すというコミュニケーションの第一歩。
あなたの熱はどう反応する?

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