Masaki TANI – syncasync–
2023.5.20.sat-5.28.sun
コンセプト
何か別のものを形作るための
支持体(材料のようなもの)としても存在する」
私はこの思想を支持体論と呼んで、
制作活動の根幹としています。
これは目の前の物や現象、自分の身体や精神までもが、実は何かを形作るための材料のようなものであり
仮の姿なのだ、という考え方です。
この2年ほどは支持体論における、
より具体的な一つのテーマとして「間 ( ま )」
というものを中心に制作しています。
これは「あるものを知覚認識するためには
その枠組みを介して捉える必要がある。
つまりそれそのものを直接捉えることはできず、
我々とモノの間にはそれらを同期させる
何かが存在する」という内容です。
それらのもとで立体、平面、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど、いくつかのメディアを
横断して表現しています。
イベント
パフォーマンスイベント
5/20(土)、21(日)
13:00-13:40
※
パフォーマンスイベントの開催時間のみ入場料お1人様2,000円を頂戴いたします。(小学生以下無料)
トークイベントは無料です。
ご料金は当日入場時に頂きますので、お早めにお越しください。
観覧スペースには限りがありますので、入場者数の制限をかける可能性がございます。ご予約が必要な場合は、以下メールアドレスまで、【お名前、ご連絡先、ご参加日、人数】をご記載の上お送り下さい。
tanisanchi88oo@yahoo.co.jp
《第一部》コラボレーションパフォーマンス
俳優・猫村あまね との新作コラボレーションパフォーマンスを展示会場にて行います。
猫村あまねの身体が、谷正輝による映像投影や展示作品と呼応しながら、新たな作品空間を生み出します。
猫村あまね
SPAC(静岡県舞台芸術センター)の俳優。
劇団音乃屋の主宰、演出家、日本舞踊家。慶應大学講師。東京生まれ、東京大学卒業。
代表作『鬼子母の愛』『羽衣』発達障害女子の当事者演劇『わたし』など。寺社や子ども病棟での朗読劇公演やワークショップも多く務める。日本舞踊花柳流名取。
過去のコラボレーションパフォーマンス
《第二部》ライブペイント
カメラとプロジェクターによる合わせ鏡のような映像効果の中で描画する行為を《Spread follow》と呼んでいます。
紙に投影された、様々に変化する映像イメージの断片を瞬間的に選び取って、その動きを追っていくように絵具を置いていきます。
自らの動きや外部環境を反映して変化する映像のため、微妙にずれて動く自分自身の身体の映像や、それに影響される光の広がり様などを、まるで間合いをはかるかのようにして描き取っていきます。
トークイベント
5/20(土)、21(日)
13:50-15:00
日本近代美術思想史研究の評論家・宮田徹也さんをお招きしたトークイベントを行います。
トークイベントの開催時間には入場料は頂戴いたしません。
会期中に宮田さんの新刊書籍などの販売も合わせて行います。
宮田徹也
日本近代美術思想史研究。
岡倉覚三、宮川寅雄、針生一郎を経て敗戦後日本前衛美術に到達。
ダンス、舞踏、音楽、デザイン、映像、文学、哲学、批評、研究、思想を交錯しながら文化の【現在】を探る。
Masaki TANI(谷正輝)
兵庫県神戸市出身。静岡大学 大学院 美術教育専修 修了。
2012-2017までを静岡で活動し、静岡県立美術館 実技室 インストラクターを務める。
2018は京都にあるSANDWICHでPixCell制作チームに所属し、作品制作のアシスタントを担う。
現在は神戸市へ拠点を映して運動療育・芸術療育を中心とした放課後等デイサービスを運営する。
芸術と教育の場の融合を主題において、作家活動とワークショップを各地で行っている。
合同会社Bambrook(バンブローク)代表。エンジェルスマイル株式会社 役員。
個展
- 2017
- 「谷 正輝個展 in 静岡」(ノア・ギャラリー・静岡)
グループ展
- 2023
- 「カチュウ」(嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 附属ギャラリー アートスペース嵯峨、京都)
- 2022
- 「UNKNOWN ASIA 2022」(グランフロント大阪、大阪)
- 「IAG Artists Selection」(東京芸術劇場、東京)
- 「Dimension」(GALLERY AND LINKS 81、東京)
- 「Any Kobe with Arts 2022」(MRSXビル、兵庫)
- 2021
- 「第2回 丹波アートコンペティション」( 春日文化ホール・兵庫)
- 「インターナショナルビーズビエンナーレ2020 ひろしま」(gallery t・東京)
- 「UENO 芸術祭 KENZAN comtemporary」(松坂屋上野店・東京)
- 「KENZAN 2021」( 東京芸術劇場・東京 )
- 「Art live Kobe」(ANA クラウンプラザホテル神戸兵庫)
- 「アートプログラム in 鶴林寺」( 鶴林寺・兵庫)
- 「かけがわ茶エンナーレ 2020+1」( 大須賀文化会館・静岡)
- 「OSAKA INTERNATIONAL COLLECTION ARTIST AWARD2021」(MI gallery・大阪)
他、グループ展多数参加
招聘、コレクションなど
- 2022
- UNKNOWN ASIA 2022 (入選)
- IAG Artists Selection (入選)
- Any Kobe with Arts (トロフィー依頼制作)
- Any Kobe with Arts (招聘作家)
- 2021
- かけがわ茶エンナーレ 2020+1 (招聘作家)
- MI ギャラリー (写真作品収蔵)
展示
個展概説
予想のつかないまま、追いつけないのに追いかけて。
目まぐるしい現象はいつから存在しているのだろうか。
終わりの見えない螺旋階段。万華鏡に閉じ込められて、間に成る感覚。
己が成立していないと悟る。
階数を合わせるための空間で、自身が在るから混じりあって成り立とうとする。
偶然的なシンクロを必然的に引き起こして。